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第2回 稲を荒らす意外な動物
私が滞在している所はショクエと言う田舎町です。
ガザ州のリンポポ川の下流域にあり、人口は12万人程度。
米の生産地として有名です。
4月は日中30度まで上がりましたが、今は22度ぐらい。
夜は15度まで下がり寒くなりました。
近くにはリンポポ自然動物公園があります。
また車で2時間ほどの距離に、
有名なクルーガー自然動物公園があります。
リンポポ自然動物公園は、クルーガー自然動物公園に
比べて、あまり動物がいません。その理由は
内戦が長く続き、公園にゲリラ基地がつくられたためです。
動物たちは戦闘に巻き込まれたり、
あるいは食糧として捕獲されたり。ですが、
クルーガー自然動物公園に逃げた動物も多いと聞きます。
南アフリカ有数の公園で管理がじゅうぶん行き届いているので、
そちらの方が動物たちも暮らしやすいことでしょう。
モザンビークの雨季は11月から4月頃まで。
この間に700ミリぐらいの雨が集中して降ります。
リンポポ川では雨季になると、カバやワニが見られるそうです。
そういえば「カバ」のことで、ひとつ思い出したことがあります。
約40年前、ケニアに滞在していた頃の話。
農民からアスカリ(兵隊)に
「夜、カバが収穫前の稲を食い荒らしに来るので
退治してほしい」との要望があり、
その際、私も同行させてもらいました。
アスカリが鉄砲で撃つのですが一向に当たりません。
カバは呼吸するため時々頭を出し、そしてまたすぐに潜ってしまう。
なかなか利口なヤツです。結局、その時はカバの楽勝でした。
「カバ」の話をもうひとつ。
私が、参加型地域振興計画策定(一村一品運動プロジェクトの立ち上げ)の
ため、マラウイに勤務していた頃の話。
マラウイ湖からカバが夜な夜な稲を食べに来るため、
近隣の住民たちがカバを退治しました。そして
そのカバを食べたそうです。
私は調査のため近くを通りがかったのですが、
一足遅く、カバ料理は食べ終わった後でした。
カバは植物を主食にしていて運動量が多く、
しかも脂肪が程々にあるため
「野生動物の中で一番美味しい」と言う人もいます。
私もこれまで、野生動物(ワニ、シカ、ダチョウなど)色々食べましたが、
あまり美味しいと思ったことはありませんでした。
「カバの肉を食べられたらアフリカの任期も完了かな」と思うこともあります。
田口正文
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