
全国的にも知られる自然といで湯の里、「湯布院」。その由布岳のふもとに広がる高原の中に、「乗馬クラブ・クレイン湯布院」がある。その恵まれた環境の中で、幅広い世代の人たちが乗馬というスポーツを楽しんでいる。また中高年の間では、健康づくりとしての「乗馬」が静かなブームを呼んでいるそうだ。単なるスポーツで終わらないのが、乗馬の楽しさであり、奥深さであると言うが、その真偽を確かめるべく現地に飛んだ。

和田:1990年の4月に設立しましたから、今年で18年目になります。現在の会員数は650人ほどで、体験入学の方を含めると年間1,200人の方にご利用いただいています。所属する馬は43頭。もちろん、すべてが調教馬です。おかげさまで湯布院というすばらしい地の利もあり、これまで無事にやってこれました。
和田:ブームと言われるほど多くの方に注目されているわけではありませんが、確かに以前と比べて、中高年の方が増えています。私どものクラブでも50歳以上の会員が4割ぐらい占めています。馬にまたがる運動ですから、腹筋、背筋、太ももの筋肉トレーニングにはなりますが、他の運動と比較して膝や腰への負担が少ないことが、中高年の方にも人気があるのではないでしょうか。とにかく年齢や体力に合わせて楽しめる生涯スポーツであることは間違いありません。


和田:ウーン、ひと言で言うのは難しいですね。スポーツとしての魅力はもちろんですが、馬と接する充足感、大自然の中での開放感、さらには乗馬仲間との楽しい語らいなどでしょうか。大げさかもしれませんが、ストレス社会、競争社会と言われる現代、その対極にあるのが乗馬だと思っています。事実、多くの方が異口同音に「健康的になった」「積極性が出てきた」「心が癒される」とおっしゃっています。
和田:とにかく難しく考えずに、軽い気持ちで始めてみてはいかがでしょう。ゴルフなどに比べても、決してお金のかかるスポーツではありません。また当クラブでは、50歳からの健康促進キャンペーンを随時おこなっており、大分はーとをご覧いただきお問い合わせいただいた方に 乗馬体験を無料でご招待!しています。(但し、装具レンタル・保険料で別途1250円要)担当の指導員が、参加者の体力に合わせてやさしく指導する1日1回の2日間レッスンです。ゆっくりと歩くことから、少しだけ速く歩く速足(はやあし)までが体験できます。ご夫婦での参加も大歓迎です。装具類はこちらでご用意しますので、ぜひお申込みの上お気軽にご参加ください。43頭の馬たちもそれこそ長い首をさらに長くして待っていますから(笑)。


獣医、動物園や水族館の飼育員、酪農家、そして今回ご紹介の乗馬クラブのスタッフの皆さん・・・。動物と接することを生業とする人たちには、ある共通した特長がある。それは非常に穏やかで謙虚であるということ。そして限りなく自然体であるということだ。それが動物と接することで習得するものなのか、初めからそのような性格の人がこの職業を選ぶのか、正確なところは分からない。結局その両方なのだと勝手に結論づけた。もちろん取材のお相手をしていただいた和田さんも例外ではなく、私のぶしつけで素人丸出しの質問にも丁寧に淡々と答えてくれた。取材を終えた後、出かける車の運転席から、「これから下界に行ってきます」と声をかけてくれた、和田さんの爽やかな笑顔が実に印象的だった。