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シニアの瞳に乾杯


シニア世代にとって
「老眼」は避けて通れないもの。

早い人では40代から
始まると言われています。

そこで野田眼科医院の野田院長に
「老眼」に関する正しい知識を
教えていただきました。

目の健康づくりにお役立てください。


          [取材:ヒロシ]


野田修二さん(野田眼科医院院長)
佐賀関町出身。徳島大医学部医学科卒業。
昭和53年、野田眼科医院を開業。◎日本
眼科学会会員
【野田眼科医院】大分市東春日町7-16
        TEL.097-537-2026



 Q
 そもそも老眼とは、どういうものなんでしょう。
 A
 簡単に言いますと“目の中の水晶体の老化現象”です。
 水晶体とは、カメラのレンズに相当する組織で、
 近くを見る時には厚くなり、
 遠くを見る時は薄くなってピントを合わせています。
 しかし年齢と共に水晶体はだんだん硬くなり、厚さの調節力が低下します。
 それによって「近くの字が見づらい」などの症状が現れる。
 これが「老眼」です。

   


 Q
 老眼は何才ぐらいからなるものなのですか。
 A
 個人差はありますが、40歳前後から徐々に始まると言われています。
 「近視の人は老眼になりにくい」といった俗説がありますが、それは誤りです。
 近視・遠視・正視にかかわらず、誰もがいつかは老眼になります。
 老眼の症状には次のようなものがあります。

    


 Q
 老眼を防ぐことはできますか。
 A
 防ぐことはできませんが、進行をゆるやかにすることは可能だと思います。
 老眼は老化現象なので、やはり身体の老化そのものを防ぐことが肝心です。
 つまりバランスの取れた食事、適度な運動、じゅうぶんな睡眠、
 目を酷使し過ぎない…など、健康的な生活習慣を維持することが、
 なによりの老眼対策と言えるでしょう。

 Q
 老眼鏡を使わないでいると、どうなりますか。
 A
 見えにくいのを我慢する状態が続きますので、
 老眼に眼精疲労が重なり、体調が悪くなることがあります。
 その結果、目が疲れやすい、頭が重い、肩がこる、頭痛、
 食欲不振などの症状が出てきます。老眼を軽く考えてはいけません。

 Q
 老眼鏡選びのポイントは?
 A
 老眼鏡にはいろいろなタイプがあり、
 その人の生活スタイルによって処方する老眼鏡は違ってきます。
 眼科を受診した際、日常生活の中で特に見えにくいと感じるのはどういう時か、
 そしてあなたの生活習慣、仕事、趣味などについてお話ください。
 それにより個々にあった老眼鏡を処方してくれるでしょう。
 なお、処方してもらった老眼鏡が合わないと感じたら
 「そのうち慣れてくる」と放っておかず、再度相談して調節してもらってください。
 見えづらさを我慢するのは禁物です。

 Q
 シニア世代が気をつけないといけない目の病気には、どのようなものがありますか。
 A
 「加齢性黄斑変性症」「白内障」「緑内障」です。
 これらは老化によって起こりうる病気です。
 中高年以上の方は、年に一度は目の健康診断を受けるようにしましょう。
 早期発見・早期治療がなによりです。

 (1)加齢性黄斑変性症
 加齢性黄斑変性症とは、その名の通り加齢(老化)に伴う黄斑の疾患です。
 黄斑とは網膜のほぼ中心にあり、物を見るうえで特に重要な部分です。
 黄斑に異常が起こると、視野の中心部がぼやける、
 暗く見える、ゆがむなどの症状が現れます。
 進行すると視野の中心部が全く見えなくなってしまいます。
 中心以外の視野は保たれるものの、いちばん見たい部分が見えない…
 という、非情に不便でストレスを感じる見え方になってしまいます。
 欧米に多くみられる病気でしたが、近年日本人の間でも増えています。
 原因はだいぶ解明されてきており、遺伝的要素、食生活の欧米化、
 肥満・動脈硬化など循環不全が引き金と言われています。
 「最近、視野の中央が見づらいな」と感じたら、
 すみやかに眼科で診察を受けてください。

   

 (2)白内障
 水晶体に濁りが生じることにより、視界がぼやけて見える病気です。
 初期の頃は、かすんで見えたり逆光線が異常にまぶしく感じます。
 進行すると視野全体が曇りガラス越しに見るような感じになり、
 見る物の輪郭が捉えられなくなってしまいます。
 原因は老化によるものが大多数で、その他は糖尿病、腎疾患、
 動脈硬化、低血圧、紫外線なども原因のひとつです。
 症状が初期の段階なら点眼薬や内服薬による治療を行い、
 かなり進行しいる場合は手術(人工の水晶体の移植)により
 回復させることが可能です。(ただし重度の糖尿病網膜症、
 強度の近視などの場合、手術できないこともあります)

   

 (3)緑内障
 眼圧が高くなることにより視神経が圧迫されて、網膜が血液障害を起こし、
 視野が狭くなっていく病気です。ゆっくり進行するので、
 本人もなかなか気付かない場合が多いようです。
 「目の成人病」とも呼ばれ、40才以上の30人に1人が緑内障であると
 報告されています。一度失われた視野は回復しないといわれており、
 緑内障の治療にあたって最も大切なことは早期発見です。
 早期治療を受ければ失明は免れる病気ですので、
 40才過ぎたら年に一度は眼圧チェックを受けるようにしましょう。

   


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