フォークを通じ、オトナ世代が楽しめる空間に
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私、音楽的にはシロートなんですが、
音はいいですよねぇ。
店内に入ると「おぉ、ライブハウスだ〜」って
感じがしてワクワクします。
森
やっぱり音響に関してはこだわったからね。
プロの人が来て演奏されても問題ないです。
森
僕のステージは1日3回です。
70年代のフォークソングをはじめ、
いろいろ歌ってますが、
お客さんのリクエストがあれば
それにおこたえしますよ。
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実際、さっき女性客の方が
「○○○○○を歌って!」とか、
リクエストしてましたもんね。
で、その歌が始まると、最前列の席に座って
ジーッと聞き入ってた。彼女にとって
すごい、思い出深い曲なんでしょうね。
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それからお客さんがステージに上がり、
森さんといっしょに歌ったり演奏したり
というのを見て、いい光景だなぁと思いました。
森
そのへんはね、ほんと
気軽に参加してほしいです。
楽しいお店にしたいもの。
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お客さんの流れを見てると、
50代がメインという感じですね。
森
そうですね。世代も近いし、
知らないお客さん同士でも
自然に会話が生まれてる。
基本的にフォーク好きの連中が
集まってきてるから。
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一人でフラッとやってきてる
お客さんもいました。
きっと、かつてフォークに
入れ込んでた人なんだろうなぁ…。
「ここで演奏させてくれ」って人も
いるんじゃないですか。
森
そういう話もけっこう来てます。
アマチュアバンドやってる人とか。
この前もね、若い男の子がやってきて
「ここで演奏させてもらえまんか」って。
「どんな音楽やってるの?」って聞いたら
「ロックです」って(苦笑)。
森
かわいそうだけど断ったよ。
「ごめんな、おいちゃんとこ、
ロックじゃないんよ」と。
やっぱりね、その辺の一線は守らないと、
ワケわかんない店になっちゃうでしょ。
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確かに。アコースティックじゃないと
気分出ないですもん。

お客さんもステージで楽しめるのが、十三夜の魅力。
いい音楽が聴けるだけじゃなく、料理でも満足させたい
森
いや、募集はしなかった。
僕の昔の先輩に佐々木さんというコックの方がいて
「実は今度、こういう店を開くんだけど」と相談したら、
ちょうど佐々木さんも新しい場を探してて。
「僕でよかったら手伝うよ」と。
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ラッキーでしたね。タイミングがよかったんだ。
森
それはありません。餅は餅屋。
佐々木さんにまかせています。
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(ここで佐々木さんにも加わっていただきました)
メニューはどんなふうに開発されたんですか。
佐々木
メニューはママ(森さんの奥様)が
考案してるんですよ。
僕はそれを形にしていく、という。
佐々木
お客さんは年配の方が主体になるだろうから
「あっさりしたモノの方が喜ばれるんじゃない?」とか、ね。
佐々木
オリジナル感のある料理がウケてるかなぁ。
「十三夜紅葉サラダ」とか「十三夜ピザ」。
佐々木
鹿肉を使ったサラダなんですよ。
珍しいでしょ?
森
最初、佐々木さんに
「鹿肉を使ったらどうだろう」と言われて
「え?鹿?どんな味なの?」って(笑)。
佐々木
鹿肉を使ったサラダなんですよ。
珍しいでしょ?
佐々木
タンパクでやわらかいんですよ。
生で食べてもイケるし。
森
クセがないし、これなら
女性の方にもウケそうだ、と。
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なるほどぉ。あと、お店を
オープンしてから
気づかれたことってありますか。
森
今、壁の棚にお客さんがキープされた
ボトル置いてるんだけど、飾り棚なんだよ、あれ。
ボトルキープ用じゃないんだ。
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(棚を見回し)もう、ほとんど満杯ですよ(笑)。
森
そうなんだよ〜、うっかりしてた(笑)。
なんか、対応考えないと。
森
あとねぇ、意外とワインのオーダーが多い。
お店を始める前、佐々木さんに
「ワイン、けっこう出るんじゃないですか」
と言われて。最初は「えー、ワイン? そうかなぁ。
ビールか焼酎なんじゃないの?」とか
思ってたのよ。そしたらワインが多くて。
佐々木
もちろん焼酎派の人も多いんですけど。
ウチは演歌じゃなくフォーク聴くとこだから
上品にワインかなぁ、と思ったんです。
雰囲気を楽しみながら飲む、みたいな。
森
ちょっとびっくりしたねぇ、これは。
で、けっこう、ご夫婦で
来られるお客さん多いんですよ
。
そうなるとワインだね、オーダーは。
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そういえば、今夜も結婚記念日で来られてる
カップル、いましたもんねぇ。やっぱり
ご夫婦でお酒を飲みに来てるという図は、
なんかチャーミングですよ。
森
うん。多いんですよ、そんな感じが。
あとね、ウチは夜6時開店なんですけど
9時まではお酒と食事が多いんです。
で、9時過ぎると、不思議とオーダーの流れが変わる。
ソフトドリンクやデザートが増えるんですよ。
これまでいろんな店に勤めてきたけど、
こういう流れは初めて。面白い。勉強になりますよ。

シェフの佐々木さん。
森さんにとって心強い味方だ。
フォークを通じ、オトナ世代が楽しめる空間に
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これから「十三夜」をどういう
お店に育てていこうと考えてらっしゃいますか。
森
オープンできたのは、
本当にいろんな人の協力があってこそ。
今後、この店が軌道に乗ってうまくいくかは、
僕の手腕にかかってると思ってます。
たくさんの人に愛される店にしていきたいね。
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団塊の世代の人たちなんかには、
同窓会の会場にうってつけですね。
森
ありがたいことに実際、もう、
そういう申込みも来てるんですよ。
リタイアした人が「もう一回、何か始めてみようか」
と前向きに思えるような、
そんな元気が出る場所にしていきたいです。
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カワイ音楽教室さんでやられていた
フォーク教室の講師は辞められたんですよね。
森
カワイさんには申し訳なかったけど、
両立は難しいんで辞めさせていただきました。
でもね、ウチの店は日曜休みなんで、
定休日を利用して、ここで
フォーク教室を開けたら、と思ってます。
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いいですね。ギター勉強する環境
としては最高でしょう。
森
ステージには、プロの人を
呼べるようにもしていきたい、
という目標もあります。
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十三夜で歌えることが
ステイタスになるといいですね。
森
そうね。「照和」じゃないけど、
ここで音楽の夢を見られるようなのが理想かなぁ。
(※編集部:注…照和とは博多にある伝説のフォーク喫茶。
井上陽水、チューリップ、長渕剛らもアマ時代は照和で
ライブをやっていた)
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でも、フツーのお客さんも歌っていいんですよね。
森
もちろんです。
敷居の高い感じにはしません。
飲みに来たお客さんが楽しく
歌ったり演奏したりできる、そういう
気さくな場であることには変わりないですよ。